Thoughts
開院への想い

皆さんの人生の「よりみち」先でありたい。

皆さんの人生の「よりみち」先でありたいと思い、開院をするに至りました。
私はこれまで「家庭医」として働いてきました。「家庭医」とは、患者さんと同じ地域に住み、患者さんそれぞれの考え方や価値観、これまでの人生の歩み、そして患者さんを取り巻くご家族や社会や文化を知りながら、患者さんの健康や人生について患者さんと一緒に考える医師です。
地域の「かかりつけ医」としての専門医として、海外では医師の主流のキャリアの1つです。
家庭医として継続的に診察させていただくなかで、皆さん本当に様々な背景をお持ちだということを感じてきました。
診察室のなかでは「生活していても楽しみがない」「作った野菜を捨てている」「気軽にお話できる人がいない」など様々なお話を伺ってきました。
中には、ご家族との関係や仕事において課題が生じて、そのような悩みから病気を発症されている方も多くいらっしゃいました。
皆さんのお気持ちや環境と病気は決して切り離すことができず、だからこそ、病院の中にいて、救急車を待っていては、解決できないことも多いと学ばせいただきました。
以上の経験から「一人ひとりが、地域のなかで誰かと繋がり、その生活の日々が豊かなることに貢献したい」と思うに至りました。
そこで診療の仕事と平行して、一人の地域住民として、地域活動を開始しました。自宅のコミュニティスペースを開放してママさん達が楽しく過ごせるようにしたり、「てらこやマルシェin善導寺」を開催して、子ども達と地域の方々の交流の機会を設けたりしてきました。
開院後は、一般内科診療と訪問診療に真摯に取り組むと同時に、引き続き、地域に生活している一人の住民として、診療以外のことにも視野を広げ、皆さんとお互いに癒し応援しあえるような土壌を作っていけたらと思っております。
何か気になることがあったとき、特になにもないけど近くを通りかかったとき、皆さんが「よりみち」して下さると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
よりみち家庭医療クリニック 院長
